KOTARO NUKAGA、「TAIPEI DANGDAI 2023」参加のお知らせ
KOTARO NUKAGAは、5月12日(金)より台北で開催される、国際的なアートフェア「TAIPEI DANGDAI 2023 」に出展します。本アートフェアでは、カルロス・ロロン、平子雄一やニール・ホッドをはじめとする8名のアーティストの作品を展示します。
一昨年、KOTARO NUKAGA(天王洲)にて、日本国内初の個展を開催した森本啓太は、光をモチーフとし、夜の都市のアノニマスな風景を描くことで、別なる場所である「ヘテロトピア」を浮かび上がらせます。今回は大型ペインティングをディプティック(二枚画)として発表、大都市という場を世代特有の視点でとらえ、そこにあるリアリティを批評的に浮かび上がらせます。
写真というメディアのデジタル化により、世界のすべてが平面スクリーンの向こう側に押しやられようとするこの時代に、自然の雄大さや社会の複雑さを独自の視点で写し出し、写真空間の再解釈を行なってきた石塚元太良は、彼の代表的なモチーフである氷河の作品を出品します。
フランス人アーティストのソワマドゥ・イブラヒムはアフリカに根ざした自身のルーツの寄りどころのなさを制作のベースとし、色鮮やかなペインティングによって、誰もが持つアイデンティティの問題へとわたしたちの視線を向けさせます。
金箔を背景に用い、華美なほどに美しく熱帯の花々を描くカルロス・ロロンの作品は、ポストコロニアルという現代が抱える問題と、アーティスト自身のルーツに根差した文化的背景とに鮮やかに橋を架け、私たちに内省する機会を与え、歴史に問いを投げかけます。
ニール・ホッドは代名詞とも言えるクローム絵画の作品を展示します。鈍く光る鏡面のようなホッドの作品は鑑賞者や展示環境を絵画の世界に取り込みながら、揺らぎ、そして変化をし、美しいナラティブを生み出し続けます。
自身と同世代の女性へのインタビューから掬い上げた言葉をタイトルとし、声にならない叫びを持つ者の視点から写実的な絵画を描く松川朋奈は大型の新作を発表します。
また、平子雄一の作品は、木を原材料とし、知の集積として作り上げられる「本」の上に樹木と人間がハイブリッドしたような代表的なモチーフを佇ませ、、人間と自然との複雑で曖昧な関係や、人間が自然を利用する構造を提示します。。
現在、KOTARO NUKAGA(天王洲)でホワイトキューブの壁を剥がすという事件とも言える衝撃的な作品を提示しているマイケル・ホーは、言語を素材とし、多層的な意味を生み出す壁面彫刻作品を展示します。
ぜひこの機会にご高覧いただきたく、皆様のご来場をお待ちしております。
■開催日程
<一般公開>
2023年5月12日(金) 11:00 – 18:00
2023年5月13日(土) 11:00 – 18:00
2023年5月14日(日) 11:00 – 18:00
■アーティスト:石塚元太良、カルロス・ロロン、ソワマドゥ・イブラヒム、ニール・ホッド、平子雄一、マイケル・リキオ・ミング・ヒー・ホー、松川 朋奈、森本啓太
■ブース:
C15
■会場:
Taipei Nangang Exhibition Center, Hall 1 (4th Floor)
No. 1, Jingmao 2nd Road, Nangang District, Taipei City, Taiwan
■公式サイト:
https://taipeidangdai.com/visit/

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