感覚細胞 2019
田窪恭治
2019年8月24日(土)-2019年10月5日(土)
KOTARO NUKAGA(天王洲)
KOTARO NUKAGAは8月24日(土)から10月5日(土)まで、田窪恭治個展「感覚細胞 2019」を開催いたします。
本展では、田窪の原点である1970年代のオブジェ作品から、近年の壁画プロジェクト原画までの展示を通し、自身が“感覚細胞”と呼ぶものにしたがって表現を続けてきた田窪の歩みを振り返ります。
70年代初頭からイメージをめぐるイベントの発表を重ね、ポストもの派を代表するアーティストとなった田窪。84年には、行為の痕跡や記憶をまとう廃材に金箔を施したアッサンブラージュを携え、ヴェネチア・ビエンナーレ日本代表を務めました。その後、住宅の解体プロセスを共有する《絶対現場 1987》を機に、特定の場の風景に寄り添う長期的なプロジェクトを手がけるようになります。フランス、ノルマンディー地方の礼拝堂再生は、家族を連れて現地に移り住み、11年の歳月をかけて達成されました。


帰国後も香川県の「琴平山再生計画」や聖心女子大学のモザイク壁画制作など、勢力的に活動を続ける田窪が辿り着いたのは、自身の死後も表現の現場として成長を続けるであろう“風景芸術”、そして “感覚細胞”という概念でした。日常に宿っていた細胞が、特定の場所の環境や歴史と融合し、姿形を変えながら再生され続ける。田窪がつくってきたものは、初期から一貫して、自身の“感覚細胞”に反応してきた結果生まれたものなのです。
今回、“感覚細胞”はCORQ®︎という正方形のブロックとして可視化され、会期中アーティストの手によって配置を変えられていきます。オープニングではCORQ®︎を使った作品の公開制作も行われる予定です。ドローイング、オブジェ、模型などの展示に加え、KOTARO NUKAGAという場で細胞が再生されていくプロセスを共有することによって、作品に宿る細胞の存在を実感していただけることでしょう。
公開制作は9月7日(土)の17:00から、オープニングレセプションは同日18:00からを予定しております。多くの皆様にご参加いただき、そして展覧会をご高覧いただけますようお願い申し上げます。
アーティスト
会期
2019年8月24日(土)-2019年10月5日(土) 11:00~18:00 (火・水・木・土) 11:00~20:00 (金) ※日月祝休廊
会場
公開制作/オープニングレセプション
公開制作 2019年9月7日(土) 17:00〜 会場:KOTARO NUKAGA オープニングレセプション 2019年9月7日(土) 18:00〜 会場:KOTARO NUKAGA