Home Away from Home

2025年6月20日(金)– 8月9日(土)

KOTARO NUKAGA(六本木)

KOTARO NUKAGA(六本木)およびポーラ ミュージアム アネックス(銀座)では、2025年6月20日(金)より、ニューヨークを拠点に国際的に活躍するアーティスト、ホセ・パルラの初個展「Home Away from Home」を同時開催します。

ホセ・パルラは1973年、キューバ系の両親のもとマイアミに生まれ、プエルトリコとマイアミにおける多様な移民文化の中で育ちました。幼少期より、都市空間で展開される芸術や人々の営みに深い関心を寄せるようになりました。若くして芸術活動を始めたパルラは、1970〜1980年代のニューヨークの路上や地下鉄車両を舞台に発展した、複雑なカリグラフィを特徴とする「ワイルドスタイル」に影響を受けます。マイアミのストリートでライター名「Ease」として活動をスタートさせたパルラは、音楽やダンスといった様々な文化が共存する環境の中で、リズムとしなやかな身振りから生み出される独自のカリグラフィを発展させていきます。芸術大学で学びニューヨークに拠点を移すなかで、デコラージュやパピエ・デシレといった絵画技法を取り入れるようになり、キャンバス上に幾つもの層を塗り重ねるようになります。

近代絵画の歴史と呼応しながらも、多くの場合、パルラの作品は都市の壁に喩えられてきました。パルラは自身の作品を「心理-地理学的な絵画」と呼んでおり、都市の壁や路上に残された人々の記憶を観察し、そこに現れる社会性を作家自身の生きた経験やバックボーンを通して表現しています。都市や路上は、多文化社会における階級、人種、民族、アイデンティティ、移民といった現代進行形の摩擦や衝突が表出する場所でもあります。都市や場所が持つ意味について独自に考えを巡らせた作品群は、移民文化の中で育ったパルラ自身の歴史や記憶、経験、メッセージが反映され、移民の歴史や不平等や抵抗運動とも共鳴してきました。

また、実際に移動し、新たな土地や表現と出会うことも、パルラにとって重要なアーティストとしての歩みとなっています。1999年以降、何度も日本を訪れ、日本のアーティストや文化人との交流を深めながら、備前の窯元や東京で滞在制作、アーティストやファッションデザイナーとのコラボレーションを重ねてきました。日本特有の風土、気候、文化、芸術と対話を重ねる中で、パルラの作品は大きな影響を受けています。とりわけカリグラフィは、文化的な境界を越える視覚言語として発展し、さまざまな表現の伝統とつながりを築いてきました。さらに、新型コロナウイルス感染による昏睡状態から回復した経験を持つパルラは、都市が常に移り変わることだけでなく、生命の循環も強く意識するようになり、近年の作品ではその視点も作品に反映されています。

本展「Home Away from Home」では、ひとつに限定される「ホーム」ではなく、記憶、移動、人との繋がりによって形成され、常に変化し続ける風景という視点からパルラの作品を展示します。ポーラ ミュージアム アネックスでは、備前焼の作品や日本でのコラボレーション作品など、パルラの包括的な活動とルーツを辿るとともに、東京をテーマとしたラージスケールの新作1点を含む絵画作品18点の作品を紹介します。旅や都市との出会い、コラボレーション、歴史的な出来事、記憶、感情といった多面的な要素が、パルラの表現をいかに形作ってきたかに焦点が当てられています。

KOTARO NUKAGA(六本木)では、日本で過ごした時間や出会いから着想を得た新作絵画を発表します。日本の都市の様々な顔に遭遇し、友人やアーティストとの交流を重ねてきたパルラにとって、本展のために作られた新作は「友人たちへのオマージュであり、芸術の旅を豊かにしてくれた瞬間」であると語っています。

ぜひ、この機会にご高覧ください。

開催概要
Home Away from Home

アーティスト

会期

KOTARO NUKAGA(六本木) 会期: 2025年6月20日(金)– 8月9日(土) 開廊時間: 11:00 – 18:00(火 – 土) ※日月祝休廊 オープニングレセプション: 2025年6月19日(木)18:00 – 20:00 ※ホセ・パルラが在廊いたします。

会場

POLA MUSEUM ANNEX 会期: 2025年6月20日(金)– 7月27日(日) 開廊時間: 11:00 – 19:00(入場は18:30まで) ※会期中無休 ※入場無料 会場: POLA MUSEUM ANNEX 〒104-0061東京都中央区銀座1-7-7 ポーラ銀座ビル3F 協力: ユカツルノアートオフィス

プレスリリース