田窪 恭治
OVERVIEW
1949 年 愛媛県(日本)生まれ
多摩美術大学絵画科在学中の1971年、東京で初の個展「イメージ裁判」を開催。自らの身体行為を中心とするイベント性の強い作品を発表し、ポストもの派世代を代表するアーティストとして注目を浴びる。
1980年代には廃材を使ったアッサンブラージュを制作し、1984年ヴェネチア・ビエンナーレに日本館代表として参加。その後、鈴木了二、安齊重男との協働プロジェクト《絶対現場 1987》に見られるような、制作プロセスや場の記憶を共有することで作品を立ち上げる試みを展開した。
1989年、フランスのノルマンディー地方に一家で移住し、廃墟寸前だった礼拝堂の再生プロジェクトに11年がかりで取り組む。地元の人々に親しまれる「林檎の礼拝堂」完成後、フランス政府から芸術文化勲章オフィシエを授与された。帰国後は香川県金刀比羅宮にて「琴平山再生計画」を実施、聖心女子大グローバルプラザエントランスのモザイク壁画を制作、2021年3月開業のオーベルジュ、THE HIRAMATSU 軽井沢 御代田に様々な植物を描いた絵画作品を多数提供するなど、作家がいなくなった後も表現の現場として生き続ける「風景芸術」を生み出している。
東京都現代美術館、愛媛県美術館、大原美術館など各地で個展を開催。作品は大阪国立国際美術館、愛媛県美術館など日本の近現代美術館を中心に、多数のパブリックコレクションに収蔵されている。多摩美術大学芸術学科客員教授(2012〜21年)、聖心女子大学グローバル共生研究所招聘研究員。

HISTORY
2021
「Camélia」 KOTARO NUKAGA、東京
2019
「感覚細胞 2019」 KOTARO NUKAGA、東京
2012
「愛媛県美術館コレクション展 田窪恭治の世界」 愛媛県美術館、愛媛
2011
「田窪恭治 -倉敷の風景に-」 大原美術館、岡山
「田窪恭治 風景芸術」 東京都現代美術館、東京
2001
「田窪恭治 -オブジェから風景へ」 愛媛県美術館、愛媛
1991
「田窪 -サン・ヴィゴール・ド・ミュー礼拝堂プロジェクトと近作展」 シャトー・ド・ラ・フレネ、カルヴァドス、フランス
1988
「田窪恭治展」 箱根 彫刻の森美術館、神奈川
1986
「田窪恭治展」 フジテレビギャラリー、東京
1984
「[パリ-東京] 現代美術交流展」 ギャルリー・ボーブール、パリ、フランス
「田窪恭治展」 フジテレビギャラリー、東京
1982
「OBELISK」 村松画廊、東京
1980
「OBELISK」 ときわ画廊、東京
1976
「PACK EVENT」 楡の木画廊、東京
1975
「ジョイント・イベント〈バーボンが1本空くまでのはなし〉」 真木画廊:スナック消しゴム、東京
1974
「美術品陳列会」 楡の木画廊、東京
1973
「イメージ裁判-Ⅴ 吸取り紙の意味する展覧会」 ときわ画廊、東京
「イメージ裁判-Ⅳ 日付けのための展覧会」 楡の木画廊、東京
1972
「イメージ裁判-Ⅲ 田窪恭治 本を読む: 田窪恭治 釘を打つ」 村松画廊、田村画廊、東京
「イメージ裁判-Ⅱ:3・31イベント」 田村画廊、東京
1971
「イメージ裁判-Ⅰ」 村松画廊、東京
2021
「動く過去」 KOTARO NUKAGA、東京
2018
「ニューウェイブ 現代美術の80年代」 国立国際美術館、大阪
2016
「開館90周年記念展 木々との対話 – 再生をめぐる5つの風景」 東京都美術館、東京
2008
「こんぴらさん 海の聖域展 – 日本絵画の至宝」 ギメ東洋美術館、パリ、フランス
「金刀比羅宮 書院の美展—応挙・若冲・岸岱から田窪まで」 三重県立美術館、三重
2007
「国立国際美術館開館30周年記念展 30年分のコレクション」 国立国際美術館、大阪
1995
「戦後文化の軌跡 1945-1995」 福岡県立美術館、福岡
「戦後文化の軌跡 1945-1995」 広島市現代美術館、広島
「戦後文化の軌跡 1945-1995」 兵庫県立近代美術館、兵庫
「戦後文化の軌跡 1945-1995」 目黒区美術館、東京
1993
「ランド地方のパートナー達展」 アキテーヌ地方議会、ジロンド、フランス
「ランド地方のパートナー達展」 デスピオ・レリック美術館、モン・ド・マルサン、フランス
1992
「70年代日本の前衛」 ボローニャ近代美術館、モン・ド・マルサン、ボローニャ、イタリア
「都市と現代美術 – 廃墟としてのわが家 – 」 世田谷美術館、東京
1991
「FIAC’91(Foire internationale d’art contemporain)」 パリ、フランス
1987
「絶対現場 1987」 FRU:X外苑建設現場、東京
「絵画1977-1987 開館10周年記念」 国立国際美術館、大阪
「もの派とポストもの派の展開-1969年以降の日本の美術」 西武美術館、東京
「現代のイコン – かみ と ひと と もの と ときのなかに – 」 埼玉県立近代美術館、埼玉
1986
「現代美術・その先駆者たちと現在 – 大原美術館コレクションから」 つかしんホール、兵庫
「『空間・素材・表現』の新たな展開を求めて」 アンスティチュ・フランセ東京、東京
1985
「Artists’ Books: JAPAN」 フジテレビギャラリー、東京
「Artists’ Books: JAPAN」 フランクリン・ファーニス、ニューヨーク、アメリカ
「木の美 – 絵画と彫刻のあいだ展」 北海道立旭川美術館、北海道
「第2回アジア美術展」 福岡市美術館、福岡
「砂へ、そして砂から もうひとつの美術館〈解体をめぐって…〉」 いわき市立美術館、福島
「現代彫刻の歩み – 木の造形」 神奈川県民ホールギャラリー、神奈川
「[パリ – 東京]現代美術交流展 8 + 8」 有楽町朝日ホール、東京
1984
「Art Today」 ザ・コンテンポラリー・アート・ギャラリー、東京
「今日の作家展」 横浜市民ギャラリー、神奈川
「今日の造形・木と紙 – 自然との対話 -」 岐阜県美術館、岐阜
「第41回ヴェネチア・ビエンナーレ」 ヴェネチア・ビエンナーレ 日本館、ヴェネチア、イタリア
1983
「現代日本美術の展望 – 立体造形」 富山県立近代美術館、富山
「70年代中葉期の転換点より10年 質を問う9人の仕事展」 ギャラリー手、東京
1982
「NOVEMBER STEPS – 今日の作家展」 横浜市民ギャラリー、神奈川
「WOOD and PAPER WORKS ’82」 ギャラリー上田・ウエアハウス、東京
「平行芸術展」 小原流会館、東京
「ドローイング・ドクメンタ展」 ニュルンベルク美術館、ニュルンベルク、ドイツ
「国際グラフィック・アート展」 ビルバオ美術館、バスク、スペイン
1981
「3人展〈高木 修・清水誠一・田窪恭治〉」 ときわ画廊、東京
1979
「今日の作家展」 横浜市民ギャラリー、神奈川
1978
「TOKYO GEIJUTSU – 4展」 村松画廊、東京
1977
「TOKYO GEIJUTSU – 4展」 田村画廊、東京
1976
「第3回京都ビエンナーレ」 京都市美術館、京都
「汎概念展」 真木画廊、東京
1975
「第9回パリビエンナーレ」 パリ市立近代美術館、パリ、フランス
1974
「第11回東京ビエンナーレ」 東京都美術館、東京
「第11回東京ビエンナーレ」 京都市美術館、京都
1973
「〈実務〉と〈実施〉12人展」 ピナール画廊、東京
1971
「第6回国際青年ビエンナーレ」 高輪美術館、東京
1970
「3人展」 村松画廊、東京
1969
「行動美術協会展」 東京都美術館、東京
「モダンアート協会展」 東京都美術館、東京

WORKS
NEWS
展覧会 会期延長のお知らせ ― グループ展「動く過去」
現在開催中のグループ展「動く過去」はご好評につき、会期を10月16日 (土) まで延長いたします。 KOTARO NUKAGAは、長野県軽井沢町に隣接する御代田町に今年3月に開業したオーベルジュ「THE HIRAMATS
展覧会のお知らせ ―グループ展「動く過去」
KOTARO NUKAGA(天王洲)は、2021年8月7日(土)から9月11日(土)まで、9名のアーティストによるグループ展「動く過去」を開催いたします。 KOTARO NUKAGAは、長野県軽井沢町に隣接する御代田町に
展覧会のお知らせ ―田窪恭治「Camélia」
KOTARO NUKAGA では、田窪恭治個展「Camélia」を2021年4月17日(土)から6月5日(土)まで開催します。 今回の個展では、ヤブツバキをダイナミックに表現した切り紙絵13点を発表いたします。 ※小林万
展覧会のお知らせ ― 田窪恭治 「感覚細胞2019」
KOTARO NUKAGAでは田窪恭治個展「感覚細胞 2019」を開催いたします。 本展では、田窪の原点である1970年代のオブジェ作品から、近年の壁画プロジェクト原画までの展示を通し、自身が“感覚細胞”と呼ぶものにした