OVERVIEW

1988年トロント、カナダ生まれ。アレクサ・クミコ・ハタナカは、重層的な歴史の変遷に深く関わり制作を行っている。こうした変遷は日本の伝統文化に結びついていて、コミュニティ形成、環境、そしてレリーフ印刷、紙漉き、紙子(こんにゃく糊で強化した和紙で衣服を縫う慣習)といった残存しつつも敬意をもって常に発展する文化的慣習を巡る彼女の考えを支えている。和紙に版画を施す作業を10年以上も行い、版画と紙という中国で確立された文化の起源を研究している。他にも、自身のコレクティブ「Kinngarni Katujjiqatigiit/ᑭᙵᕐᓂ ᑲᑐᔾᔨᖃᑎᒌᑦ 」(2019) やEmbassy of Imagination (2014-2020) の設立メンバーとして、ヌナブト準州のキンゲイト(カナダ北部、ケープ・ドーセットの名で知られる)にいる現地の共同制作者とともに、その土地固有の、かつ若者に焦点を当てたプロジェクトを行い、現地のコミュニティに影響を及ぼしている。彼女の個人および共同制作による作品は、日系文化センター・博物館(バーナビー/カナダ)、オンタリオ美術館(トロント/カナダ)、大英博物館と在イギリスカナダ高等弁務官事務所(ロンドン/イギリス)、トロント・ビエンナーレ・オブ・アート、観瀾版画原創産業基地(神泉/中国)などで展示。代表作「Hazmat Suit (unborn/ reborn tsunami)」は、2021年よりカナダ国立美術館に収蔵。また、ハタナカはパテル・ブラウン・ギャラリー(トロント拠点)に所属している。

HISTORY

NEWS

展覧会のお知らせ ーグループ展「Crossing」

KOTARO NUKAGA(六本木)では、2022年 11 月 26 日(土)から 2023年1 月 28 日(土)まで、アーティスト・森本啓太のキュレーションによるグループ展「Crossing」を開催します。カナダで美