伊佐治 雄吾
OVERVIEW
1985年岐阜県生まれ、東京を拠点に活動。2008年に多摩美術大学美術学部彫刻学科を卒業し、2019年にはポーラ美術振興団在外研修員としてスウェーデンに滞在。伊佐治の制作は、ドイツのミュンスター彫刻プロジェクトで、「街中を彷徨っているうちに、すべてのものが彫刻に見えてきた」という体験から由来しており、この現象を「彫刻酔い」と呼んでいる。これまでボールペンやプラスチックのボトル、レゴ®︎といった市販されている製品に可塑性を見出し、その構造を利用した作品を制作。こうした作品は、製品の持つ言葉や役割から素材を解放していると言えるが、その鑑賞体験は解釈を変容するだけではなく身体を介した体験であると考えている。

HISTORY